梅肉エキス

梅肉エキスは青梅から絞った果実を時間をゆっくり時間をかけて煮詰めたもので、青梅1kgからエキスが取れる量はわずか20gほどです。出来上がった梅肉エキスは黒褐色でドロッとして大変酸っぱいものですが、様々な栄養成分が詰っています。梅の主成分であり、酸っぱさの素である「クエン酸」や梅肉エキスの新成分である「ムメフラール」、また、カルシウムや鉄分、カリウム、マグネシウムなどのミネラル類 が豊富に含まれています。肉エキスは梅の有用成分がぎっしり詰った塩分ゼロのアルカリ健康食品です。
「ムメフラール」は、農林水産食品総合研究所の研究グループにより発見された成分です。この「ムメフラール」は、青梅を加熱することでクエン酸と糖の一部が結合してできる成分です。そのため、梅肉エキスには含まれていますが、生梅や梅干には含まれていない成分です。その有用成分がクエン酸とともに健康維持に役立ちます。

「クエン酸は梅などに含まれている「酸っぱさ」のもとです。他にもリンゴ酸やコハク酸、フマル酸、酒石酸、酢酸など多く含んでおりその中でも特に「クエン酸」が豊富です。梅肉エキスのクエン酸の含有量はレモンの約20倍も含まれています。
【南高梅の優れた特性】
鮮やかな紅色の実をつけます。(写真左)
南高梅のもう一つの特性は、鮮やかな紅色の実をつけることです。これは、全ての実が紅色になる訳ではありませんが、太陽の光が当たる所の実は、真紅の鮮やかな紅色が付き、とても美しい実を着けます。
太陽の光を一杯に浴びた紅色が、南高梅の人気の一因でもあります。
南高梅の実はとても肉厚です。(写真左)
左の写真は、南高梅と他品種の梅を輪切りにして種の大きさを比べて見ました。(左は南高梅、右は他品種)写真からもわかるように、南高梅の実の方が大きいにもかかわらず種は、ほとんど同じ大きさです。種が小さく、粒が大きいということは"肉厚"と言うことになります。
Q:南高梅は和歌山県の紀南地方でしか育たないの?
A:他の地方でも育ちます。
現在では、南は九州から北は青森まで広く栽培されているようです。最近は、中国でも栽培されているようです。
しかし、和歌山県の紀南地方は、気候が温暖で雨が多く梅栽培には、適している地域です。
また、紀州梅干が品質的に優れているのは、当地方では古くから梅が栽培され、各農家に栽培技術、加工技術、設備が浸透しており、その結果紀州梅干が品質的に優れているといわれる所以だと僕は思います。
Q:南高梅は素晴らしい梅だと思いますが、欠点は無いのですか?
A:有ります。デリケートで管理が難しい梅です。
南高梅は大変優秀な品種ですが、他品種比べるとデリケートな梅です。土壌管理、剪定、防除などの梅園管理を徹底しないと衰弱してしまいます。また、他品種よりも実がたくさん成る分、樹の寿命が短いように思います。