黒酢

酢は一般的には料理に酸味を加える調味料として用いられていますが、これらの酢は醸造酢にアルコールを混ぜたものがほとんどです。黒酢は、他の一般の酢と原料と製法に違いがあり、玄米を原料に壷を使用して1年以上じっくりと寝かせて発酵させ麹や乳酸菌の作用で熟成して琥珀色の黒酢が出来上がります。

黒酢には様々な栄養素が含まれていて、その中でも主成分となるのがアミノ酸です。普通のお酢にはアミノ酸がほとんど含まれていません。黒酢が優れているのは、このアミノ酸が豊富に含まれているからなのです。(我々の身体をつくるタンパク質の元になるのがアミノ酸です)人体を構成しているのは、約20種類のアミノ酸ですが、その中で特に必須アミノ酸8種類(バリン・ロイシン・イソロイシン・リジン・フェニールアラニン・メチオニン・スレオニン・トリプトファン)は体内で合成できずに食べ物から摂りいれなければなりません。黒酢はこの必須アミノ酸をはじめ、他の天然アミノ酸もたっぷり含んでいます。また、有機酸(クエン酸・リンゴ酸・コハク酸など16種類)やビタミンB群、ポリサッカロース(多糖類)など、健康に役立つ栄養素が含まれているのも特長です。
【黒酢ができるまで】

最初に麹(黄麹)を入れます。

玄米を蒸して入れています。

良質の湧水を注ぎます。

雑菌予防にふり麹を水の上に落とします。

3ヶ月程経過するとふり麹が沈みそれから毎日酸素を送るようにかき混ぜます。それがお酒からお酢に変化し琥珀色の黒酢が出来上がります。これをさらに熟成させます。